研究内容紹介

ポリロタキサン

新しいポリロタキサンの構造設計

ポリロタキサンは様々なコンポーネント(環状分子、軸分子、修飾基(グラフト基)、封止基)により構成されており、多様性・自由度の高い分子設計が期待される。

例えば、軸高分子と環状分子の比率(包接率)変化により、スライド運動の可動域を制御可能となる。

軸高分子の分子量は分子サイズを、グラフト基の長さや密度変化は慣性半径や架橋性など材料特性を優位に左右する構造パラメータとなる。

また、各コンポーネントの化学組成を変えるだけで、他材料への相溶性や熱的安定性・分子運動性制御も容易である。

最近では包接率の精密制御に成功し、複雑な構造を低コスト・低環境負荷の水中ワンポット合成も達成した。

我々はポリロタキサンの様々な新しい分子構造設計、合成プロセス制御から、新たな機能・特性の開拓、社会実装の推進を目指した研究に取り組んでいる。